世界中を自分の足で駆け回り、頭と目を使ってまだ日本で日の目を見る前の商品を見つける。そして、輸入して日本人の生活を豊かにする。
輸入ビジネスが未来からのタイムマシンビジネスと言われる所以はここにあります。
この記事では、輸入ビジネスのコンサルタントである「輸入コンサルタント」に依頼できる仕事を紹介します。これから輸入ビジネスをはじめようとしている方、すでに輸入ビジネスをやっているけれどなかなか成果が出ない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
輸入コンサルタントとは
輸入ビジネスとは、海外で生産されている製品を輸入して日本国内で販売するビジネスです。このように聞くと、海外通販で購入した商品に手数料を上乗せして販売するビジネスと思うかもしれません。しかし、本記事で扱う輸入ビジネスとは一定量の受注数と販売数を確保し、海外メーカーから独占販売権を取得して行う本格的なビジネスです。
輸入コンサルタントとは、その名の通り輸入ビジネスをコンサルタントする人のことをいいます。「輸入」と聞くと、商談での通訳や契約書などの翻訳を真っ先に思い浮かべるかもしれません。しかし、輸入コンサルタントがサポートする内容は、語学だけにとどまらず現地/日本国内の貿易にまつわる法律面のサポートや、輸送や通関など実務のサポート、そして商品発掘やマーケティングのサポートなど輸入ビジネスのすべてのコンサルタントを包括的に担います。
輸入コンサルタントが支援する仕事の内容
輸入する商品のリサーチ
輸入コンサルタントのサポートは、輸入する商品のリサーチから始まります。具体的には事業の目的や輸入したい商品をヒアリングし、それに見合った商品を世界中から見つけ出す方法をアドバイスをします。
商品のリサーチはまずはインターネットがよいでしょう。コストをかけずに世界中の情報を入手できるためおすすめです。しかし、ある程度の情報を得たら海外の展示会に足を運び、自分の目で商品を見たり、メーカーの担当者と話したりした方がよいかもしれません。
そのとき、行くべき展示会の選定や商品の探し方、会場でのコミュニケーションの取り方から展示会でアプローチする内容まで、輸入コンサルタントがサポートしてくれます。
ただし、輸入コンサルタントが行うのはあくまでもアドバイスとサポートのみ。実際に商品を探すのはクライアントの仕事です。クライアントが自ら商品を探し出す力を身に付けないと、輸入ビジネスのスキルUPに繋がりません。また、自ら探し出した商品の方がビジネスに対する想いが強くなり、情熱を注ぎ続けることができます。
輸入する商品の選定
自分の探した商品に情熱を注ぎすぎて、ビジネスとして冷静に判断できないクライアントもいるでしょう。そのようなとき、状況を冷静に判断するサポートをしてくれるのが輸入コンサルタントなのです。
輸入コンサルタントは多くのクライアントを支援してきた実績から、豊富な知識を蓄積しています。個々のクライアントの業種、事業規模(資金規模)、業界でのポジションなどを考慮して、クライアントにとって最適な商品を選別し、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
ちなみに輸入ビジネスの世界では、「小さくて軽くて、価値の高いものほど扱いやすい」と言われています。小さい・軽いは輸送費や保管費を圧縮でき、価値の高い商品は利益が残るように高い価格設定が可能なのです。ですが、大きくて重いものが絶対にNGというワケではありません。しっかりとコスト計算をして、価格設定を間違わなければ、大きな利益を得ることが十分可能です。経験豊富な輸入コンサルタントからアドバイスを受けることで、厳密なコスト計算や価格設定によってリスクさえコントロールできれば、小さくて軽いのもにこだわる必要もありません。
ビジネスプランの考案
ビジネスプランを考えるのは本命の仕事です。ターゲットとする顧客と販売数を見込み、それに見合った受注数を検討する必要があります。仕入れ価格をどの程度にするか、どのようにして独占販売権を取得するかなど、大切なフェーズをきちんとサポートしてくれます。
また、クライアントの魅力を最大限引き出すために考案したビジネスプランを正確かつ有効に海外メーカーに説明するのも大切な仕事です。より良い条件で受注するには、海外メーカーにとってクライアントが最適なビジネスパートナーであることを認識してもらう必要があるため、このフェーズが欠かせないでしょう。輸入コンサルタントはプレゼン資料の作成など交渉の準備をサポートもしてくれるので、安心してください。
メーカーへアプローチし交渉開始
プランの考案のみならず交渉もサポートしてくれます。海外メーカーとの交渉で大切なのは、相手国の言語を理解することだけではありません。法令はもちろん、文化や商習慣を理解する必要があります。
交渉の進め方についても、国内企業同士の商談と海外メーカーとのそれとは一味違う場合があります。国内企業同士の商談では、確約できる場合を除いて数字をあまり口にしないのが一般的かもしれません。しかし、輸入ビジネスにおいて海外メーカーと商談するときは、「数字を使ってビジネスの情熱を伝える」ことが必要になる場合があります。
冒頭にも記載した通り、輸入ビジネスは個人が副業でやるような規模のものではありません。日本でいう卸価格に相当する価格での仕入れ、それに国内販売における独占販売権の獲得など、輸入ビジネスの成功に外せないフェーズがいくつもあるのです。輸入コンサルタントは、その難しい交渉もしっかりサポートしてくれるので、苦手な英語での交渉も安心して臨むことができます。
法規制チェック、契約手続き
有利な条件で商談がまとまってあとは契約するだけ、という状態になってもまだ安心できません。本当に日本で販売できる商品なのか確認する必要があるためです。
「販売できる」という話はまず法律面から始まります。例えば、ワシントン条約では象牙の輸入が禁止されています。また、大麻など海外の一部の国では合法でも、日本国内では違法となる商品もあります。心配であれば、商品のリサーチや選定といった早い段階で、輸入コンサルタントに相談したほうがよいでしょう。
契約時にも輸入コンサルタントのサポートが受けられます。販売時に日本国内の法規に抵触しないか、契約書に法的な問題はないかなど、リーガルチェックをする必要があります。場合によっては弁護士のサポートも必要になるでしょう。
契約内容に不利な条件がないか確認してもらい、不安に感じる条件があれば情報共有して輸入コンサルタントや弁護士と一緒に対策を検討します。万一、契約書の内容に変更を希望する点があれば、海外メーカーとの交渉もサポートしてくれます。
国際物流の手配
契約が済んだら、いよいよ発注・国際輸送のフェーズに入ります。この際、輸送にかかるコスト算出をサポートしてくれます。
商品の価格は、引き渡し条件によって変わってきます。例えば、海外メーカーの工場から出荷する段階で受け取って海上輸送する場合は、次の三種類の輸送費を負担する必要があります。
- 工場から輸出港まで
- 輸出港から輸入港まで
- 輸入港から自社倉庫まで
他にも、例えば輸入港で受け取るなどのケースがあります。
早く受け取れば商品価格は抑えられますが、輸送コストは膨らみ責任を負う範囲も広くなります。両者はトレードオフの関係にあるため、自社で割けるリソースなどを総合的に考慮した上で、ちょうどバランスの良いところで価格と受け渡し条件を交渉する必要があります。
このように国際輸送は非常に手間がかかります。輸入コンサルタントの豊富な経験と知識を頼り、最適な輸送方法を確立しましょう。
輸入コンサルティングの支援事例
支援事例① 牡蠣養殖システムの独占販売権の取得に成功した事例
新規事業を検討していたのは、真珠の養殖に使用される「アコヤ貝」の養殖業者。貝の養殖に割ける人的リソースが不足している上、業界を取り巻く環境が悪化する中で新しい収益の柱を模索していました。そのため、当初は貝とも養殖とも関係ない輸入ビジネスをしようと考えていました。
しかし、クライアントにこれまでの事業について伺うと非常に高い養殖技術を擁していることが判明。そこで輸入コンサルタントは、既存事業とのシナジーを期待できる輸入ビジネスへ舵切りした方がよいとアドバイスしました。
そこで見つけたのがIoTを駆使した牡蠣養殖システム。センサとネットワークを利用したリアルタイムの情報把握により、少ない人数での現場管理を実現できるというメリットは、人的リソース不足で困っていた同社にとって非常にありがたいものでした。そのため、同様の悩みを持った事業者にメリットを解説することで、多くの顧客にシステムを導入してもらえたのです。
このように既存事業の経験や知識を、輸入ビジネスの導入・拡大に活かせる場合があります。
支援事例② レーシングシミュレーターの独占販売権の取得に成功した事例
一つ目の事例はシナジーのある事例でしたが、二つ目の事例は反対にまったく関係のない輸入ビジネスを始めた例です。
海外の美術品を日本国内で販売する事業を行っているクライアント。しかし、心の中では子どもの頃に憧れたレーシングに関する事業をしたいという想いがありました。
そこで目を付けたのがレーシングシミュレーターの輸入・販売ビジネスだったのです。
既存事業とはまったく関係ないため、商品の仕様や用途、顧客や販売ルートの開拓まで文字通りゼロからの出発でした。しかし、クライアントはレーシングドライバーのライセンスを持っていることもあり、商品の善し悪しや顧客が抱えている悩みがよく理解できました。しかも、子どもの頃から憧れていたため、情熱では誰にも負けなかったのです。
経営者が熱くなりすぎるときは輸入コンサルタントが冷静に判断する、といったコンビネーションにより、事業は順調に進み、無事に日本国内で販売できるようになりました。
本業で美術品を扱っていたため、富裕層の顧客を抱えていたこととに加え、レーシングシュミレーターを扱い始めたことで、顧客はレーシングに興味のある富裕層やレーシングドライバーの養成スクールにまで広がりました。クライアントの熱量に感銘を受け、また熱心な商品説明や使用方法のサポートなどにより、幅広い顧客層から支持されています。
このように既存事業とのシナジーはなくても、自分の趣味や憧れから輸入ビジネスが成功するケースはあるのです。
どのような課題を抱えている人が相談すべきか?
どのような輸入ビジネスを立ち上げればよいか分からない
- 輸入ビジネスを始めたいが何から始めればよいか分からない。
- 自分で下調べをしたが、途中から分からなくなった。
- ネットや動画などで情報が沢山ありすぎて、どれを信じたら良いのか分からない。
このような方は、早めに輸入コンサルタントに相談しましょう。既存ビジネスとのシナジーも考慮して、輸入コンサルタントが適切なアドバイスを行います。
外国語での交渉が難しい
語学力に自信がない場合も、輸入コンサルタントのサポートを受けるとよいでしょう。輸入ビジネスの交渉では、相手が話す言語はもちろん、文化や商習慣を理解する力、それに相手の言葉の裏に隠れた本音をキャッチする力が必要となります。
ゼロから言語を勉強しようという気持ちも大切かもしれませんが、本当にゼロから勉強すると一生かかってもスキルを習得できないかもしれません。仮に習得できたとしても、その時点で商品のライフサイクルが終わっていて、ビジネスにならないことも十分に考えられます。
苦手な分野は専門家のサポートを受けて得意な分野に注力したほうが、自分のリソースを有効に使えるでしょう。
契約面や物流面でのリスクを避けたい
トラブルが起こりやすい傾向があるのが、契約面や物流面です。ただでさえ不安な輸入ビジネスの中でも特に不安になるフェーズでしょう。あまりにも慎重すぎると勝機を逃しますが、先を急いで失敗するとリカバリーに多大な時間的コストや金銭的コストが掛かる恐れがあります。
輸入コンサルティングならGSJにお任せ
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