中小企業にとっても、海外販路開拓は当然のごとく考えられるご時世です。開拓への必須アイテムとして「動画」があります。
しかしそうは言われても動画をどうやって準備するのか、全くイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか?
今回は、動画作成のコツについて紹介していきます。
Contents
海外販路開拓における動画活用のメリット
ここでは大きく分けて2つのメリットについて言及していきます。
1、他社と差別化ができる
競争する企業の中には動画を活用していない企業もあるでしょう。そうすると動画を活用することで一気に差別化を図れます。
また動画で表現できる方法は限りなく無限大です。そういう意味では紙媒体よりも差別化を図るための選択肢が増えることになります。
2、言語のハードルがある中、動画は情報量が多くわかりやすい
海外と向き合うと大変なのが言葉の問題です。私は1ヶ月半の海外出張時にストレスで、大きな10円ハゲが出来るほどでした。
自社製品のサービスやクオリティーに対して、どれだけ関心を持ってもらえるかが営業戦略としては非常に重要となります。しかし現実は担当者のスキルによって、伝わる情報量には大きな差が出ることも事実です。
しかし動画の中に製品の素晴らしさがたくさん詰まっていれば、どの営業担当でもユーザーの心を引き付けることが出来るのではないでしょうか。
目的と脚本を先に考える
次は動画作成をする前に、必ずやっておきたいポイントを確認していきましょう。
6W1Hで目的と内容を明確にする
情報の整理もかねて、6W1Hを書き出すことが大切です。そうすることで目的がはっきりと見えてくるはずです。それでは改めて6W1Hについて具体例も含めて説明していきます。
6W1H | 和訳 | 具体例 |
What | 何を | 製品 機能 |
Why | なぜ | 効率を上げたい 理解してほしい |
Who | 誰が | 経営者 営業担当者 |
Where | どこで | 営業先 説明会 |
When | いつ | 毎週月曜日 午後 |
Whom | 誰に | ユーザー 販売店 |
How | どのように | 総合的に出る目的 |
【例文】
When:昨日の午後に
Where:海外販売店の〇〇商事で
Who:△△営業部長と私で
Whom:◇◇課長と
What:弊社一押しの商品について
Why:より理解を深めて欲しいので
How:動画作成の打ち合わせを行った
このように6W1Hを活用することで状況を整理でき、目的が顕在化されます。
脚本は必ず先に作る
動画作成のコツとして、脚本を作ることはマストです。
脚本を事前に作っておくことで、動画作成のロードマップをイメージしやすくなり、進みたい方向へのレールがしっかりと見えるでしょう。
脚本を関係者と共有することで、脱線しそうになってもすぐに軌道修正ができます。万が一脚本がなかったとしたら、中身がブレブレの動画になってしまいます。
STEP1:動画の中に入れる目的は、必ず一つにする
目的が複数あると、内容がブレやすく視聴者に伝わりにくくなります。また時間が長いと視聴者は飽きてしまう可能性があります。
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STEP2:動画の時間を確定する
Web視聴は時間が長いほど離脱しやすい傾向にあります。しかし内容がシンプルなものと複雑なもので時間にも差が出ると思われます。長くても5分以内をターゲットに組み立ててみましょう。
また時間が短いほうがコストは下がります。どうすればシンプルかつ目的が達成されるかを念頭に、脚本を考えていくことが大切です。
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STEP3:全体のフローを箇条書きでピックアップする
数秒単位で刻むような形で整理していきましょう。そうすることで動画全体のボリュームが把握できます。
動画の冒頭に結論を持ってくることが、視聴者を引き付けるコツとなります。
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STEP4:各項目に対して深堀をしていく
・各映像のビジョン
・どのような字幕を入れるのか検討
・ナレーションの文章
1シーンの時間を一定に区切る様に内容を微調整していきましょう。そうすることが視聴者思いの動画を作るコツです。
撮影と編集をする
それでは動画作成の実務内容に対して細かく説明していきます。
撮影のコツ
1、光の影響を安定させる
太陽の光はカーテンで抑え、蛍光灯の光は可能なら消すようにしましょう。撮影する場所もできる限り固定しておくことで撮影品質の安定、向上が見込めます。
2、風の影響を安定させる
外からの風は窓を閉めて、空調もできることなら消すようにしましょう。被写体が風に当たってしまうと、不要な変化を加えてしまうことになります。
3、音声に注意を払う
音というのはいろいろな場所から発生します。ものが当たるとき、電子機器の稼働時など考えればきりがありません。想定できて排除できるものはできる限り取り除きましょう。
4、背景を上手に活用する
背景は被写体を引き立てるための重要な役割があります。普通は白壁がベストだと思いますが、被写体のテーマによっては検討が必要です。例えばキャンプ用品の紹介の動画なら、色味が重ならなければ公園などで撮影することも有りかもしれません。
5、ライトを使って立体感を演出する
被写体はライトを当てる方向で大きく印象を変えます。
正面からだと被写体の立体感が出ませんが、斜め45度からだと被写体は際立ちます。また出来た影を補うライトをさらに反対側から当てることで、より良い立体感が作られます。
ライトを使うとき被写体が反射しやすい材質だったりすると、注意が必要となっていきます。
6、動画をブレないように撮影する
ブレた動画というのは、見ていてストレスに感じます。対策としてカメラやスマホが固定できるように、三脚などを準備しましょう。
編集のコツ
1、ファイルを事前に整理しておく
動画を撮影するとデータは蓄積されて、ファイルの数がいっぱいになります。定期的に整理することで、必要な時に必要なものが選びやすくなります。
私はファイルが多いフォルダには「仮ごみ箱」フォルダを作成して、いらないと思うファイルをどんどん入れて整理しています。作業が完了したらフォルダごと削除してしまいます。
2、編集の型を自分で作っておく
段取り良く行うことで、作業スピードは全然違ってきます。
「カット → BGM → 効果音 → テロップ」とこのように順番を決めて行うようにしましょう。順番が決まっていないと業務が多方面へ飛んで行ってしまい、結果的になかなか作業が進まなくなるでしょう。
3、カットは長時間なところから着手する
動画をテンポよく見せるための必須作業であるカット。この作業はカットが長時間なところから着手すると作業がスムーズに行きます。
長時間の分かりやすいところから進めることで、短時間でカットしたほうが良い部分が浮き彫りになってきます。
4、テロップのパターンを決めておく
テロップ入れにもたくさんの要素があるので、決められるものは事前に決めておきましょう。フォント、文字サイズ、テロップの配置、文字色など少し考えただけでもたくさんの項目があります。
基本となるパターンを決めておくことで、判断スピードが上がると共に、テロップの質が安定していきます。テロップが安定していると、視聴者も見やすくなります。
5、ショートカットキーを活用する
これが使えると処理能力のスピードが格段に上がります。またマウスを動かしたりクリックする回数も減るので、疲労感も緩和されると考えられます。
私もショートカットキーを活用していますが、新しいキーを覚えると感動のあまり意味もなく何度も使ってしまいます。
基本的なキーを厳選して下記に紹介するのでぜひとも操作してみてください。
No. | 操作 | キー |
1 | 取消 | Ctrl + Z |
2 | カット | Ctrl + X |
3 | コピー | Ctrl + C |
4 | ペースト | Ctrl + V |
※キーはWindowsを指しています。Macの場合は「Ctrl」が「Cmd」になります。
6、補足写真など必要があれば追加する
動画は情報量が多いというメリットがある反面、スピードが早すぎてついていけない視聴者が出てしまう場合も考えられます。そういう時には補足写真を入れることで、カバーすることができます。
写真表示の尺やタイミングなどを上手にコントロールすることで、動画に厚みを持たせることが可能となるでしょう。
動画作成のコツ
次はこの記事の最大の肝となる動画作成のコツについて紹介していきます。
編集に時間とお金をかけるな
動画編集は凝っていけば行くほど、時間とお金がかかります。従業員の人件費もどんどん取られてしまいますし、外注化しても同じことです。
すると動画作成本数が少なくなり、発信できる情報量が減ってしまいます。本来の目的の部分が置き去りになってしまうと、元も子もありません。
「きれいな動画」であるより「しっかり伝わる動画」であることが大切です。
クオリティーを求められるような時だけは、プロにお願いしましょう。このように柔軟な考え方を持ってビジネスのスピードをどんどん上げていきましょう。
撮影はスマホでも十分
ホームビデオはきれいに撮影できますが、現品の持ち運びやSDカードの脱着など手間がかかります。そして若年層には決して使い方が浸透しているとは言い難いです。
しかしスマホはほとんどの従業員が使用できるでしょう。スマホの編集ソフトを併用することで、動画の前後に入った無駄な部分を簡単に削除出来てしまいます。
いつでも誰でも所持しているので、スピードが要求される時には特に重宝されるのではないでしょうか。
最近のスマホは画質もどんどん良くなってきています。スマホ動画で問題ないなら使わない手はありません。
おすすめのナレーションサービス
海外を視野に入れた時に、どうしても必要なナレーションツールが出てきます。それではここでSpeecheloを紹介していきます。
弊社でも使用しているおすすめのツールとなっています。抑揚を付けたり、怒りや冷静などの感情のこもった話し方も織り交ぜることができます。
このツールを活用して実際に作られた動画が下記になります。
このクオリティを見たら、深く興味を持つのではないでしょうか?
現在はセール期間で5,000円ちょっとで購入が可能です。また60日間返金保証も付いていますので、ぜひともチャレンジしてみましょう。
Speechelo公式サイトはこちら
まとめ
動画というツールは現代において、もう切り離すことの出来ないものとなっています。つまり動画作成のコツを掴むということは、各企業においてのマスト事項と言えるのではないでしょうか。
合わせてナレーションサービスも充実してきているので、この二つをしっかりと抑えていくことで海外販路拡大の夢が目標に変わってきます。
この記事を通して新たな可能性を大きく広げてみてはいかがでしょうか。